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2011年 年頭所感

2011年01月01日

次なる飛躍に向けて

古野電気株式会社
代表取締役社長 古野 幸男

新年明けましておめでとうございます。

昨年度前半の世界経済は、新興国が牽引する形で回復基調が継続しました。日本経済もエコカー補助金やエコポイントなどの恩恵を受けた自動車、電機業界や中国向けの輸出が好調な機械業界を中心に上期の企業業績は回復に転じましたが、年の後半は世界経済、日本経済とも景気回復が鈍化傾向となりました。 当社の市場であります舶用機器、産業機器とも需要の減少、円高の影響を受けて非常に厳しくなっております。

新興国の台頭は当社にも大きな影響をもたらします。輸出比率もアジア向けが拡大しており、今後も更なる成長が見込まれます。アジア市場が拡大するということは、商品の仕様が欧米向け中心のものでは、品揃えや価格面で従来のままでは対応できないものも生じてきます。これからは、新たな市場に対応する商品開発、新興国向けの価格、何より新たな地域の最終ユーザーの声を如何に的確に把握することができるか、未経験な分野へ挑戦する開拓者精神が必要となってきます。

昨年は社員全員が顧客第一主義の意識を徹底すること、一昨年は事業環境の変化に適用できるビジネスモデルの構築を訴えてきました。今年は、具体的に成長が期待できる事業分野へ経営資源を集中するための構造改革を断行する一年とします。当社が現在の厳しい事業環境を乗り越え、次なる飛躍を遂げるためには、より高い成長が見込める分野へ大胆に経営資源のシフトを行い、収益性の高い企業体へ変わらなければなりません。一度固まった体を柔軟にすることには、ときに痛みと困難が伴います。しかし、グローバル化は日を追うごとに、規模とスピードが増しています。当社の改革は、強い意志とスピード感をもって行ってまいります。

ただし、改革を進める際にも忘れてはならない当社の基本的なスタンスとして、次の三点も強調しておきたいと思います。
第一に、世の中の役に立つ仕事という誇りを持つことです。事実、当社は、漁業の近代化や船の安全航行等々、世の中の役に立つ商品を作り続けてきました。「企業の原点は社会の役に立つ事」が経営理念の一つであり、当社商品開発の基本です。このことを念頭に置いて、シーズ、ニーズを掘り下げていく必要があります。 第二は顧客第一主義です。これまで当社はお客様と一緒になってものづくりを行なってきました。それは財産であり強みです。この原点を忘れぬよう、徹底的にお客様の目線に立って、営業、開発、サービス等を行ってまいります。
第三に、何事も前向き志向で臨むということです。前向き志向してこそ、智恵や積極性が生まれ、気持ちも明るくなります。

皆様の一層のご指導、ご鞭撻をお願いして、新年の挨拶とさせていただきます。

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