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ニュース詳細

ラボテックEMCセンター、3月1日から10m法電波暗室の稼働開始

2011年02月17日

古野電気株式会社(以下、当社)の子会社、フルノ・ラボテック・インターナショナル株式会社(小林雄三社長、以下、ラボテック社)は、3月1日から「ラボテックEMCセンター」内に新設した試験施設 「10m法電波暗室」(注1) の稼働を開始いたします。

ラボテック社は、1997年の設立以来、公的認証機関である日本適合性認定協会(JAB)、BSH(ドイツ)、Telefication(オランダ)、テュフ・ラインランド・ジャパンからISO/IEC 17025の認定を受けた公正中立な試験所として、EMC対策支援(注2)や環境試験(注3)などを通じて各種安全規格に適合する製品づくりのサポートを行ってまいりました。

ラボテック社は今後、「10m法電波暗室」の稼働開始に伴い、船舶用電子機器に加えて、デジタル機器の増加によって電波暗室での電磁波計測需要が高まりつつある医療用電子機器や情報機器、自動車関連機器、家電製品など一般産業分野からの試験受託を拡大する方針です。

「ラボテックEMCセンター」の外観
▲「ラボテックEMCセンター」の外観

「ラボテックEMCセンター」の施設概要

所在地 兵庫県西宮市深津町1-16
敷地面積:875.58㎡、 建設面積:601.28㎡、 延べ面積:991.22㎡(地上3階建)
工期:2010年6月18日着工、2011年2月15日竣工
主な設備:10m法電波暗室1室(新規)、3m法電波暗室1室(移設)、シールドルーム1室(移設)、ラボテック社事務室・会議室

「10m法電波暗室」の主要仕様

暗室寸法(奥行×幅×高さ):22.0×14.0×9.0m
計測室内寸法(同上):7.0×4.2×3.0m
機材搬入口(幅×高さ):3.0×3.0m(段差なし)
ターンテーブル:直径5.0m/2.0m(デュアル型)・最大積載荷重3t/1t
周波数範囲:10kHz-18GHz、サイトアッテネーション:±3.0dB以内
試験品用電源:CVCF 単相/三相切替、18kVA 0~60VDC、20A

▲10m法電波暗室の内部 イメージ
▲10m法電波暗室の内部

ラボテック社の概要

社名:ラボテック・インターナショナル株式会社
設立:1997年11月、資本金:5,000万円
代表取締役社長:小林雄三、従業員数:15人
本社・EMCセンター:西宮市深津町1-16
西宮ラボ:西宮市芦原町9-52、 西宮浜ラボ:西宮市西宮浜2-20
事業内容:EMC試験、環境試験等
※ラボテック社の詳細につきましては、同社ホームページをご参照願います。
http://www.labotech-intl.co.jp/

注1)「電波暗室」 : 外部の電磁波(ノイズ)を遮断するとともに、内部の電磁波を吸収する特殊な実験設備です。暗室内部で電磁波を乱反射することなく、特定の電子機器自体が発生する電磁波を測定することができます。

注2)「EMC対策支援」 : 電子機器が不要電磁波を発して他機器へ悪影響を及ぼさないことを確認するエミッション試験(Emission)と、他機器から電磁妨害を受けても誤作動等を引き起こすことのない耐電磁波性能を確認するイミュニティ試験(Immunity)を通じて、その電子機器がEMC(電磁両立性、ELECTRO MAGNETIC COMPATIBILITYの略)を確保できているか否かを検査します。

注3)「環境試験」 : ラボテック社では、温湿度試験、振動・衝撃試験、防水試験、梱包落下試験などの各種環境試験も行っております。

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