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ニュース詳細

日本海事協会から通信教育訓練で世界初のシステム認証を取得

2014年01月11日

ECDIS機種別訓練のコンピュータ支援型サービス「NavSkills CAT」

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、古野幸男社長)は1月6日付で、一般財団法人日本海事協会(ClassNK、東京都千代田区、上田德会長、注1)から電子海図情報表示システム(ECDIS)のコンピュータ支援型トレーニングサービス「NavSkills CAT」(ナブスキルズ・キャット、CAT= Computer Aided Training、注2)について、教育訓練のシステム認証(Maritime Simulator Systems Registration)を取得いたしました。第三者認証機関が、ECDIS習熟訓練の通信教育パッケージでシステム認証を授与するのは、今回が世界で初めてとなります。

日本海事協会から証書を受領イメージ
▲日本海事協会から証書を受領 (左から、冨士原康一・日本海事協会副会長、小池宗之・当社常務取締役舶用機器事業部長、関根博・日本海洋科学社長)

◆日本海事協会による証書授与式は9日、同協会の東京本部において、当社の「NavSkills CAT」を導入いただいている株式会社日本海洋科学(神奈川県川崎市幸区、関根博社長、注3)が、「NavSkills CAT」の訓練プログラム認証(Maritime Education & Training Registration)を取得されたことを受け、日本海洋科学ならびに当社と合同で開催されました。

◆今回のシステム認証について日本海事協会の冨士原康一副会長は、「当協会が2012年以降のECDIS搭載義務化に先立って開始したECDIS習熟訓練の認証業務について、2011年に古野電気が実施している教室形式の研修コースを認証しました。今回のシステム認証は、コンピュータ支援型の通信教育パッケージでも教室形式と同等の高品質な訓練プログラムとサポートを提供されていると判断したことによるもの」としています。また、日本海洋科学の関根博社長は「古野電気の新機種対応のCAT導入にあたり、日本海事協会の認証を受領したことを大変光栄に思います。今後も国内最大のECDIS訓練センターとして、お客様の訓練ニーズに応えていきたい」と語りました。これを受けて当社の小池宗之・常務取締役舶用機器事業部長は、「当社独自で開発したECDIS習熟訓練システムの品質を、日本海事協会に認めていただいたことは非常に喜ばしいことです。今後も充実した教育サービスを提供することで、安全安心な航海の実現に寄与してまいりたい」との決意を述べました。

日本海洋科学で行われている「NavSkills CAT」によるECDIS習熟訓練の様子
▲日本海洋科学で行われている「NavSkills CAT」によるECDIS習熟訓練の様子

◆当社は2012年7月から、外航貨物船・旅客船を対象に船種・船型に応じて段階的な搭載義務化が始まったECDISに関して、船員が実際に使用するECDISのメーカー・機種ごとに受講を要請される機器操作の習熟訓練「Type Specific ECDIS Training」について、教室形式の講習「クラスルームトレーニング」(注4)と、コンピュータ支援型トレーニングサービス「NavSkills CAT」の2種類を提供しております。

◆日本海事協会による教育訓練認証については、2011年11月に自社運営でクラスルームトレーニングを提供するフルノINSトレーニングセンター(INSTC)2か所を対象に取得しております。今回の「NavSkills CAT」に対するシステム認証を授与されたことを受け、日本海事協会から「NavSkills CAT」の訓練プログラム認証を取得した教育機関(日本海洋科学を含む)は今後、研修受講者に対して日本海事協会の認証を付与した修了証書を発行することができるようになります。

▲「NavSkills CAT」のシステム構成イメージ
▲「NavSkills CAT」のシステム構成イメージ

注記事項

注1)日本海事協会
国内外126か所に検査員事務所を設置し、船級登録船数8,511隻・2億2,000総トンを超える世界第2位の国際船級協会。船級に関係する検査・登録業務や、ISO9000シリーズ、ISO14001、OHSAS18001、国際安全管理コード(ISMコード)、船舶と港湾施設の保安のための国際コード(ISPSコード)に基づく審査登録など、第三者認証機関として各種認証サービスを提供されています。

注2)NavSkills CAT
ECDIS習熟訓練の受講者が利用するワークステーションと、外部に設置されたサーバーをインターネット回線で接続して教育プログラムを提供するクラウドコンピューティングベースのパッケージシステム。インターネット回線が接続できる環境であれば、どこでもワークステーションを設置できるほか、受講者は実際のECDIS操作部に準拠した専用コントローラーを使いながら、インターネット回線を通じて常に最新のトレーニングプログラムを活用することが可能です。国内では、西宮本社(兵庫県西宮市)と関東支店(東京都千代田区)、広島支店(広島県三原市)の3か所にワークステーションを設置し、顧客企業の船員教育に利用していただいているほか、日本海洋科学をはじめとする船員教育機関など世界10か国以上(約100台)に導入いただいております(2014年1月現在)。 ※サービス・システムの詳細は、下記製品情報サイトをご参照願います。
http://www.furuno.com/jp/business_product/merchant/training/navskills_cat/index.html

注3)日本海洋科学
日本郵船株式会社(東京都千代田区、工藤泰三社長)グループの海事専門コンサルティング会社。海事分野および船舶運航に関するコンサルティング業務に加えて、操船シミュレータによる操船訓練事業を展開しています。ECDIS訓練については、日本で唯一、船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約(STCW条約)のIMOモデルコース1.27に準じるECDIS訓練コース(Generic ECDIS Training)とECDISメーカー・機種別コース(Type Specific ECDIS Training)の2種類の訓練に対応した教育サービスを提供されています。
※同社のECDIS訓練に関する詳細は、下記サイトをご参照願います。
http://www.jms-inc.jp/training/ecdis.html

注4)クラスルームトレーニング
自社運営のフルノINSトレーニングセンター(INSTC)2か所に加えて、INSTCと同様の教育プログラム・指導員による船員教育サービスを提供する「NavSkillsトレーニングセンター」を世界8か国9か所に設置しております(2014年1月現在)。
※サービス・システムの詳細は、下記製品情報サイトをご参照願います。
http://www.furuno.com/jp/business_product/merchant/training/course/index.html

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