本文へスキップします。

ニュース詳細

古野電気とNAPAが船舶運航のデジタル化支援に関する協業を開始

2016年09月03日

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、古野幸男社長、以下 古野電気)とNAPA Ltd. (本社:フィンランド・ヘルシンキ、Juha Heikinheimo社長、以下 NAPA)はこのほど、全世界の船舶運航に関するデジタル化をサポートするサービスの販売、開発および事業化を共同で推進していく事に合意いたしました。

古野電気・小池宗之 専務取締役と、NAPA Juha Heikinheimo社長
▲写真左:古野電気・小池宗之 専務取締役 舶用機器事業部長、 写真右: NAPA Juha Heikinheimo社長

今回、古野電気とNAPAは、本船上で計測されたデータシグナルを収集・レポートするソフトウェア「NAPA Performance Monitoring」と「NAPA Logbook」を共同で販売すると共に、商品開発・事業化の取組みを開始いたします。具体的には、古野電気の舶用電子機器、衛星通信サービスと、NAPAの電子データ収集・レポート・分析に関するソフトウェア技術を組み合わせたデータコミュニケーションサービスを通じて、海運会社・船舶管理会社・船舶保有会社による船舶運航の効率化や船員の業務生産性向上、陸上における船舶管理業務の最適化に貢献いたします。

NAPAが提供する2種類の運航支援ソフトウェアは、モニタリングデータを船陸間で共有するだけでなく、高度なデータ解析技術により運航の効率や安全性を高めることができます。また、二酸化炭素(CO2)排出量監視に関する欧州の環境規制(EU MRV)などへの対応を見据えた、本船データの収集、レポート、保持に関わるソリューション提供に向けた取組みも進めております。

なお今回の協業にあたって、2社のコメントをご紹介いたします。
NAPA Juha Heikinheimo 社長
「今回の協業に関する古野電気の貢献と将来構想に関して大変感謝しています。われわれのパートナーシップは、全世界の海運業界およびそこで運航される船舶に対し、重要かつ基礎的な部分で貢献できるものと信じております。海運業界では、情報通信量の増加、強固な情報セキュリティに基づくレポート、収集データの急激な増大に伴うビッグデータ技術の活用が近い将来に迫っています。NAPAと古野電気はデータ活用を中心とした海運業界の発展に貢献してまいります。」
古野電気 小池宗之 専務取締役 舶用機器事業部長
「NAPAは海事産業に対して、非常に優れた船舶データ収集、管理、および解析技術を提供しています。NAPA Shipping Solutionと、古野電気のナビゲーション、通信機器、およびグローバルなサービス体制が組み合わさる事で、海事産業におけるIoT分野で、両社が大きく成長していくことを確信しています。」
ご参考)NAPAについて
NAPAは、フィンランドを拠点に、世界の海事産業における船舶設計、運航管理に対するソフトウェア、サービス、データ解析で、約30年間にわたり第一線で活躍してきたグローバル企業です。 フィンランドのヘルシンキ本社を中心に、アジア、ヨーロッパ、アメリカにけるグローバルなサポート体制を確立しており、今日までに、船舶設計ソフトウェアでは約400の企業、機関に、運航支援ソフトウェアでは2,000隻以上の船舶に搭載されております。

同社グループの詳細につきましては、同社ウェブサイトを参照願います。
http://www.napa.fi/
このページに記載されているニュースやその他の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URLなど)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。