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ニュース詳細

手漕ぎ自転車日本一周・1万3,370km完走

2010年12月28日

当社社員・神原史直、3年2カ月の分割走行で達成
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市)の社員・神原史直(かんばら・ふみなお 42歳)が24日、手漕ぎ自転車「ハンドサイクル」による日本一周の挑戦で、2007年10月から3年2カ月・延べ170日間の区間分割走行を経て、ゴール地点のJR尼崎駅前に到達いたしました。日本一周での実走行距離は13,370km。「ハンドサイクル」による日本一周完走は、日本で初めての快挙となります。

◆神原は、下半身の障害(二分脊椎症)をもちながら、腕でハンドルを回転させて走行する「ハンドサイクル」(特別仕様の手漕ぎ自転車)を操り、2007年10月から当社の休日を利用して日本一周の区間分割走行に挑んでおりました。

◆23日から24日の最終行程では、和歌山県岩出市からゴール地点の兵庫県尼崎市まで186kmを走行しました。ゴール地点のJR尼崎駅前には、全国各地で熱烈なサポーターに支えられたことを裏付けるように、北海道や九州から駆け付けた支援者の方々、会社の同僚、報道関係者など約30人が集結。当日駆け付けることのできなかった支援者の方が製作した横断幕と温かい拍手の輪に迎え入れられ、3年2カ月の旅を終えました。

◆この挑戦は、神原自身の気力・体力・努力はもとより、各地で様々な個人・企業から有形無形の支援を得て達成されたものです。関係各位に御礼申し上げます。

12月24日、JR尼崎駅前でのゴール。報道陣に囲まれる神原。全国各地から集まったサポーターの皆さんと記念撮影風景
▲12月24日、JR尼崎駅前でのゴール 左:報道陣に囲まれる神原、右:全国各地から集まったサポーターの皆さんと記念撮影

 

ハンドサイクルで走行中の神原イメージ

ハンドサイクルとの出会い

神原がハンドサイクルに巡りあったきっかけは、2007年4月、アーチェリー指導員からの「おもしろいものがあるけど・・・」の一言でした。彼は下半身に障害があるため、自転車走行などは到底考えられなかったことでしたが、初めてハンドサイクルに試乗したとき、大きな夢を、可能性を掴んだのだと確信しています。そして、夢で終わっていた日本一周を、このハンドサイクルで実現したいと決意しました。

神原は、「やる気があれば何でもできる」、「夢は実現できるもの」、「やってみないとわからない」、「足が不自由でも自由に動ける」、「同じような障害を持つ人に勇気を与えたい」と語り、この日本一周への挑戦は自分自身の力をためす旅でもあるとしています。また、日本一周達成後、自分自身がどのように変化しているのかが楽しみだとも語っています。

この日本一周は、会社の休日や休暇を利用した「分割」で徐々に進める方式を採用。具体的には、神原自身が出発地まで電車等の公共交通機関で行き、ハンドサイクルや荷物は別途宅配便で出発地へ送ります。出発地からハンドサイクルで走行して目的地に到着したのち、ハンドサイクルや荷物を宅配便で自宅へ搬送、神原自身は電車等の公共交通機関で帰宅、というパターンを繰り返しました。

行程:2007年10月19日スタート→2010年12月24日ゴール。【回り方:尼崎(自宅)→山陽道→四国一周→山口→九州一周→日本海沿岸→北陸→青森→北海道一周→淡路島一周→太平洋沿岸→東海道→佐渡島一周→紀州→尼崎】(冬場は沖縄、グアムを走行)

■日本一周の総距離:13,370km(実走行値)
※日本一周ブログ:http://kobutarow.cocolog-nifty.com/blog/
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