vol.2 コラボイラストが完成!遊べる海の探し絵に隠された秘密とは?
どうも!この度、FURUNO公式アンバサダーになりました、さかなのおにいさん かわちゃんです。
普段はさかなの絵本を制作したり、テレビ東京「シナぷしゅ」でさかなソングを作って歌ったり、テレビの情報番組で水族館を紹介したり、講演会で全国をまわったりと…さかなの魅力を子どもたちに楽しく伝えています。
今回、FURUNO「海を未来にプロジェクト」のメインビジュアルになるイラストが完成しました!
実はこのイラスト、ただのイラストではなく探し絵として遊べるイラストになっているのです。
全貌は…こちら!!
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ドドーン!!どうですか!?
海の魅力を詰め込んだ、子どもがワクワクするイラストを目指して描きました。
もう少し近づいて見てみると…
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山の方ではアマゴやオオサンショウウオがいますね。
山の栄養を含んだ水が、人々の生活圏を通り川から海へと流れ込みます。
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お、FURUNOのレーダーも見えますね!
海は食という恵みをもたらしてくれます。
そして釣りを楽しむレジャーの要素もあったり…
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海は広くどこまでも続いています。
極海ではペンギンが泳ぎ、シャチやクジラの大型哺乳類が飛び跳ねています。
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豊かな海は素晴らしいなと思いながら見ていると…アナタは気付きましたか?
気持ちよく泳ぐさかなたちの周りに漂う、ゴミ!
実はこのイラストは海の豊かさと同時に「海が抱えているピンチ」も探し絵で学べるのです。
その3つのピンチを解説していきましょう。
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温暖化は、陸だけでなく海にも影響を与えます。
このままいくと2050年には地球の気温が2℃近く上がり、さらには地球全体で蓄積された熱の9割以上を海が吸収するとも言われています。
水温が上がることによってさかなの生息域も変わり、北極の氷が溶けることで海面の水位が上昇し高潮などの危険性も増します。また水温が上がると水中に溶け込める酸素の量が減ることで、さかなたちの成長にも影響があります。CO2が溶けることによって「海の酸性化」が起こり、ホタテなどの貝の成長不良も起きるのです。
参考: https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/451760.html
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さかなは美味しい!でも獲りすぎ注意です。
世界の漁獲量は過去50年で2倍以上に増えてきました。
世界の水産資源の3分の1がすでに獲りすぎの状態で、漁獲枠に余裕があるのはわずか10%未満。
日本だけで見ても2019年の時点で世界の平均を上回る50%が獲りすぎの状態にあります。
今当たり前に食べているニホンウナギやクロマグロも乱獲によって数を極端に減らしています。
養殖だったら問題なし!セーフ…ではなく、養殖のさかなのエサを調達する必要があるためイワシやニシンの乱獲につながるのです。
参考:https://www.mymizu.co/blog-ja/eco-with-kanae-sustainable-fishery
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そしてゴミを始めとした、海洋汚染です。
2050年には海を泳ぐさかなよりも、海を漂うプラスチックゴミの方が多くなると言われています。
先日打ち上がったマッコウクジラのお腹の中を調べると、プラスチックのコップ115個、ペットボトル4個、レジ袋25枚、ビーチサンダル2足などが出てきました。海ゴミの8割は街から来ていると言われています。
また海に捨てられた魚網や釣り糸がアザラシやウミガメの体に引っかかり死んでしまうゴーストフィッシングも問題視されています。
参考:https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2019/20107/ocean_pollution
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このイラストで伝えたいことは「知ることで変えられる未来がある」ということです。
探し絵を楽しみながら、海の問題を知り、アクションに繋げる。
それこそが、さかなのおにいさん かわちゃんのモットーである「子どもがさかなを好きになれば 海の未来は豊かになる」であり、FURUNOさんと共に目指す未来だと思っています。
ネガティブな問題を変えられるのは「やらなくちゃ」ではなく「好き」というポジティブな気持ちです。
これからFURUNOのみなさんと、西宮から世界の海を変えていくポジティブな大きな波を起こしていきます。海に育ててもらった我々だからできる恩返し、それが「海を未来にプロジェクト」です。
このイラストはFURUNO×さかなのおにいさんのイベントで展示されていますので、ぜひ遊びに来てください。一緒に豊かな未来を楽しく目指しましょう!
さかなのおにいさん かわちゃんでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!