vol.6 ニシンのクセすごすぎるコミュニケーション!?
どうも!FURUNO公式アンバサダー さかなのおにいさん かわちゃんです。
普段はテレビなどのメディアでさかなや水族館の解説をしたり、絵本作家としてさかなの生態を楽しく学べる図鑑を描いています。
前回、サバの四コマ豆知識から「浮袋がない」話(https://www.furuno.co.jp/Portals/0/umiwomiraini/sakana-bro/blog/231227.html)をしました。
FURUNOの魚群探知機はそんなサバの仲間と今回紹介するさかなを見分けることができるんです!
そのさかなとは…春を告げるさかなニシンです。
ニシンは主に北太平洋を回遊している回遊魚で、別名「春告魚」の通り春ごろに北海道へとやってきます。江戸時代の北海道はニシン漁が盛んだったので、皇室に献上する献上品になったり、ニシン漁で豪邸「ニシン御殿」が建つほど。
そんなニシン漁のかけ声から生まれたのがこの大ヒットソング!
運動会でも踊った、ソーラン節!「ニシン場作業唄」の一節「沖揚げ音頭」から生まれた歌がいまだに歌い継がれています。
一時は100万トン近く漁獲されていたニシンは1950年に数が激減し、今では漁獲量は格段に下がりました。それでも北海道に春を告げるさかなには変わりありません。
そんなニシン、お正月に食べるといえばこちらですよね?
数の子や、卵を産みつけた昆布「子持ち昆布」でお馴染みのニシン。たくさん卵を産むため「ニンシン」とかけて子宝や子孫繁栄祈願の縁起物とされてきました。名前の由来は、2つに身を割くことから「二身」縁起物としては「ニ親」と書くこともあります。
それだけではありません。実は群れで行動するニシンは、仲間とコミュニケーションをとっているとも言われています。ただし普通のコミュニケーションではなく、とんでもないクセがありまして……。
オナラで会話するんです!!ニシンは肛門からオナラ(高速の音)を出して、暗い水面下で仲間とコミュニケーションをしている可能性が示唆されました(出典:2004年イグノーベル賞)
ちなみにスウェーデンは昔、ソ連の潜水艦から発せられた謎の音を1ヶ月にわたって追い続けた結果、実はニシンのオナラだったと判明したことがあったようです。なんとも人騒がせなオナラ……。そこまでして、一体海の中で何を話しているんでしょうか。気になりますねぇ~!
ちなみに欧州では、こんな船でニシン漁をしているみたいです。
大きい船ですね~!
そしてこの船にも搭載されているFURUNOの魚群探知機では、こんなに暗い海の中も探知することができます。
参考までに、魚群探知機の画面をお見せしましょう。
これはニシンの反応ではありませんが、こんな風に海の中を影で表すことで「見えない世界を見る」ことができるんです。
こうやって獲られたさかなを僕らは食べているんですね。
次回はFURUNOとも縁のある土地、西宮神社でおなじみのマダイ編です!お楽しみに〜!