vol.9 タチウオは昔「ユウレイウオ」だった!?
どうも!FURUNO公式アンバサダーのさかなのおにいさん かわちゃんです。
普段は絵本を描いたり、テレビでさかなや水族館を紹介したり、テレビ東京「シナぷしゅ」でおさかなソングを作って歌ったりもしています。
今回はこのタチウオについて、魚群探知機にまつわる逸話をお話ししましょう!
世界中の暖かい海に生息し、特に瀬戸内海で多く獲られるタチウオ。
大きくなると2メートルを超え、釣り人は体高を指何本かで表現し、大きいものを「ドラゴン級」などと呼びます。
図鑑上の分類は「スズキ目サバ亜目タチウオ科」という、結局どのさかな!?とツッコんでしまいそうですが、どのさかなとも似ていない独特な姿をしています。
そんなタチウオには、少し怖い別名があるのをご存知でしょうか?
昔、タチウオは漁師さんの間で「ユウレイウオ」なんて呼ばれていました。
なぜ幽霊かというと、こんな現象がたびたび起きたそうなんです……!
さっきまで魚探に映っていたタチウオが急に消えた!?
消えたり現れたりを繰り返すタチウオを見て「まるで幽霊だ!」とユウレイウオと名付けたそうです。
これは一体、海の中で何が起きていたかというと……!?
名前の通り、立って泳いでいたー!!
普段は立ち泳ぎをし、エサを追いかけたり興奮すると横になって泳ぐことから、昔の魚探では反応が薄くなったり濃くなったりを繰り返したそうな。紛らわしいヤツ!……諸説ある逸話ですが、タチウオの泳ぎ方は本当の話。
あと名前の由来はもう一つあります、それは見た目が「太刀」に似てること。
身体全体がグアニン質というギラギラの成分に覆われています。
これを使って作られていたのがまさかのコチラ!
昔は、このグアニンを模造真珠やマニキュアのラメに使っていました。
あなたの指先にもタチウオが乗っていたのかもしれませんね。
ユウレイウオの逸話から数十年、今の魚探はとっても進化しているんです!
さかながいるかどうか、だけではなくサイズまでわかるようになっています。
このように、サイズが分かることで小さい魚は獲らずに大きな魚だけを獲る、資源を管理する漁業にも貢献しています。
「さかなを獲る魚探」から「さかなを守る魚探」にFURUNOは進化してるんです。
本当にさかなたちが海から姿を消す「幽霊ウオ」にならないように、さかなや環境を楽しく学んで、僕たちの意識も進化させていきましょうね!