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ニュース詳細

資源管理型漁業に貢献する低周波グラフ魚探「FCV-38」

2021年04月12日

荒天時の深場操業でも安定探知

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男)は、低周波(38 kHz)・高出力(4 kW)を保持する、高機能魚群探知機「型式:FCV-38」を開発いたしました。

本商品は、深場探知に優位性を持たせたプロ仕様の魚群探知機です。標準で搭載されたビームスタビライズ機能(動揺センサー搭載)により、荒天時でも安定した探知ビームを送受信できるため、船の揺れに左右されることなく高精度な魚群情報・海底情報が得られます。スプリットビーム方式の採用で、最大5方向の同時探索や、送受信方向の角度設定も可能なことから、海中の様子や魚群の密集状況を広範囲で把握することができます。
魚体長計測グラフや研究者向けデータフォーマット(netCDF4形式)対応によって、資源調査や資源管理型漁業に貢献いたします。

汎用資源解析ソフトEchoView12対応予定

主な特徴

多方向ビームの送受信により、最大5方向での同時探索と表示が可能
自船を中心に前後左右の海中を探索できるため、魚群の密集状況や分布がよくわかります。
ビーム方向は自船周囲360°、ティルトは0~20°まで設定可能で、状況に合わせて5方向の同時送信、交互送信の選択が可能です。今回新たに、ビーム間の干渉を最小限に抑えながら同時送信に近づけたいというご要望にお応えした半同時送信(3方向同時計測)モードをご用意しています。

動揺センサー標準搭載。フルノ独自のビームスタビライズ技術で安定した映像表示
荒天時においても、安定した映像表示と高精度な魚体長計測を実現させるために、独自のビームスタビライズ技術を採用しました。船体の動揺に対して、ビーム角を自動的に直下へ向かうように補正します。振動子の送信/受信ビームそれぞれを独立して制御できるため、追尾中の魚影を逃がしません。

魚体長グラフ表示とターゲット位置グラフ表示
計測マーカー範囲内にどの大きさの魚がどの割合で分布しているかを棒グラフで表示する魚体長グラフ表示と、計測範囲内の単体魚位置を、自船を中心とした円グラフで表示できるターゲット位置グラフ表示を搭載しています。

そのほかの特徴

  • 低周波・高出力で探知深度1,500mを実現 (※海況により誤差を含む場合があります)
  • 海底質の硬さと表面の粗さを判別できる、底質情報グラフ機能
  • 過去の魚探映像を表示可能な、スクロールバックモード機能
  • エコーデータ録画とスクリーンショット機能で過去の映像を保存
  • ヒービング補正機能により、常に安定した映像表示が可能 (※サテライトコンパスTMとの接続が必要)
  • ネットセンサーとの接続により、網深度情報を表示可能
  • 研究者向けのデータ出力フォーマット(netCDF4形式)および、較正機能を搭載 (※汎用資源解析ソフトEchoView12対応予定)

低周波グラフ魚探「型式:FCV-38」の詳細はこちらをご覧ください:https://www.furuno.com/jp/products/fishfinder/FCV-38

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