環境配慮設計
フルノでは、製品企画の段階から環境に配慮し、当社独自に環境基準を設け、省資源化や省エネルギー化などの具体的な数値目標を設定し、目標達成に向けた開発に継続的に取り組んでいます。
小型軽量化・省エネ設計製品の事例
低消費電力化設計
8.4型カラー液晶レーダー(型式:MODEL1815)
8.4型カラー液晶レーダー(型式:MODEL1815)
業界最小消費電力(38W)を実現した小型レーダー(型式:MODEL1815)を開発しました。本製品は、空中線部と指示部の双方で、小型レーダーとして必要十分な性能を見直し、送信周期、画面輝度といった消費電力への影響を最適化することで、マグネトロンレーダーとして同クラスで業界最小のシステム消費電力を実現しました。また、同時に空中線部の重量を同サイズの従来機(DRS2D)から12%軽量化しました。
小型軽量化・機器部品点数の削減
(型式:FA-170)
国際船舶自動識別装置トランスポンダ部
- 小型化:44%
- 軽量化:59%
- 機器部品点数:57%
アナログ、デジタル、電源部の各基板を1枚化。また、筐体中板による基板表裏挟み込み構造を廃し、シンプルな平置き構造にするなど、筐体内部の基板構成を可能な限りシンプルにすることで、小型軽量化、機器部品点数削減を実現しました。
小型軽量化・鉛含有率の減少
船速測定ドップラソナーセンサー
新開発のセンサー材料と信号処理技術によって、小型軽量化を実現しました。
センサーに使用する圧電材料は性能確保に鉛の使用が必要なため、RoHS指令でも規制対象外になっていますが、環境に配慮して従来機の鉛含有量から90%以上削減しました。また、性能を落とすことなく、25%の電力消費の低減も実現しました。
薄型化・軽量化
(型式:MU-150HD)
船舶用ディスプレイ
船舶用のディスプレイは一般用と異なり、屋外から暗室まで使用するため、輝度調整範囲が非常に広くなっています。そのため、ディスプレイの薄型化は非常に困難でしたが、液晶メーカー技術者の協力により、性能を維持しつつ薄型化することができました。また、ディスプレイ消費電力の内、液晶の占める割合が高かったため、バックライト光源を冷陰極管からLEDに変えることで、消費電力と重量を30%減らすことができました。