トラッキングシステムで69日間をサポート

古野電気株式会社（以下、当社）が、トラッキングシステムで太平洋横断を見守り、応援し続けてきたニュースキャスターの辛坊治郎さんが、日本時間の6月17日（木）9時52分に米国、サンディエゴに到着。ヨット太平洋単独無寄港横断に成功されました。

当社は、単独無寄港で太平洋横断にチャレンジする辛坊さんの勇気とその姿勢に共感し、衛星通信を活用したトラッキングシステムで航行の安全を見守り応援し続けてきました。トラッキングシステムは、GPSを備えた衛星通信端末を艇に搭載し、衛星通信を介してGPSで取得した経度・緯度や進路、スピード情報をウェブサイト上の地図にリアルタイムで表示することのできるシステムです。当社は本システムで、辛坊さんを乗せた愛艇「KaorinV」の現在位置をはじめとするヨットの情報をウェブサイトで公開するほか、衝突予防の一助となるAIS（簡易型船舶自動識別装置）を提供するなどして、航海の安全に寄与しました。

ゴールポイントには、当社も応援したダブルハンドでの太平洋横断プロジェクト「ブラインドセーリング」において、当時パートナーだった岩本光弘さんが出迎え、辛坊さんの成功を祝福されました。
岩本さんと辛坊さんがチャレンジした2013年の太平洋横断では途中クジラとの接触で断念しましたが、その後、岩本さんは別のパートナーとリベンジを果たし、世界初の太平洋横断ブラインドセーリングを実現。そして今回、辛坊さんが挑戦したことで、「ブラインドセーリング」は8年越しのゴールを果たされました。
到着した日は、奇しくも8年前に岩本さんと福島県小名浜港を出た同じ6月16日（現地時間）。辛坊さんは、「この8年間ずっと漂流している感じでした。漂流から今、ようやく抜け出しました。」と語っていました。