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ニュース詳細

WIND EXPO 風力発電展へ出展

2022年03月07日

漁業スマート化に伴う “漁業との共生”を提案

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)は、70年以上培った海洋電子技術とノウハウを生かし、洋上風力発電事業のアセスメントに有効な機器提供から運用後の海域管理までトータルで支援することを既に発表しております。
3月16日より東京ビッグサイトで開催されるWIND EXPO 風力発電展では、”漁業との共生” を含めた最新情報を紹介いたします。

気象・海象・生態系など様々な視点での環境アセスメントに対応
周辺海域の安全監視には、世界で実績の高い監視レーダーシステムを提案

独自のマルチビーム技術での海底環境把握や設備後の土台侵食把握をはじめ、風車へのバードストライクを避けるための渡り鳥ルート調査を担えるバードレーダー、さらには、気象、海象環境を継続把握できる気象・波浪観測など数々のレーダーセンシング技術を保持しており、その詳細を展示会にて紹介いたします。
また航海安全管理においては、当社の海域監視レーダー技術が世界で活躍しています。日本郵船(株)、(株)日本海洋科学との協業により、海域監視レーダーシステムをはじめ、運航計画/管理、作業者の安全管理、気象・海象情報配信など、洋上風力発電における安全な海域管理に必要なハードウェア・ソフトウェアの提供と、一貫した保守メンテナンス体制構築に向けた取り組みを紹介いたします。

国内外で高い実績を誇る監視レーダーシステム。監視エリアに侵入した船舶をレーダーで捉え、チャート上に明示するとともに連動するカメラで対象船舶を同一画面上に映し出します。

  • 波浪レーダーシステムによる波浪解析

    マルチビームソナーによる、詳細な海底地形探査


  • バードレーダーシステムによる、鳥の避航軌跡観測例

“洋上風力発電と漁業との共生”、 沿岸漁業のスマート化へ

当社では、漁業者とともに育った企業として、漁業や資源調査などの海洋センシング技術とノウハウを駆使して、既に沿岸漁業のスマート化を推進しています。これらの取組みを洋上風力発電設備周辺にも適用して漁業効率化をも実現させる、”洋上風力発電と漁業との共生”を提案しています。
洋上風力発電設備を生かし、周辺海域の漁場動向を継続観測。魚量や水温、塩分濃度、潮流など様々な環境情報のデータを収集することで、沿岸漁場の状況を把握できるとともに、近い将来、地元漁業者の出漁判断につなげられるなど、スマート化による沿岸漁業の経営効率化の促進につなげます。


  • 洋上風力発電設備に、魚量推移を図るセンサーとなる魚群探知機をはじめ、水中マイク、波高計等が設置され、クラウドに集約されます。


  • 海図には表示されない詳細な情報を盛り込んだ ”深度マップ”(上)や、地域漁船からの情報を集約し、詳細エリアごとに表示する ”魚量マップ”(下)を提供できます。

WIND EXPO 風力発電展 提案内容

海域管理システム、および、レーダー応用技術

日本郵船(株)、(株)日本海洋科学とともに、海域管理システム(Marine Management System)を提案します。海域監視には監視レーダー技術とノウハウが求められ、海域の高度な安全監視を強力にサポートします。

アセスメントや構造物維持調査を目的とした、波浪観測・解析システム

悪天候や夜間でも安定的に波浪観測できることを目的に、レーダー技術とノウハウを活用した波浪観測システムを独自開発しています。(波浪解析ソフトウェア 型式WV-100)

渡り鳥ルート観測/バードストライク監視技術 バードレーダーシステム

風車へのバードストライク問題による渡り鳥のルート調査もその一つ。当社では漁業で求められる海鳥探知の技術を早くから保持しており、世界で初めて海鳥探知機(バードレーダー)を開発し実用化しています。

構造物変位計測を担う、GNSS自動変位観測システム「DANA」

洋上風力発電などの人工構造物の変位をミリメートルオーダーで3次元計測し、長期にわたってその状態を遠隔で自動監視できる定点連続計測システムです。

広帯域マルチビームソナーによる海底状況探査 「WASSP」

広帯域技術を用いて、左舷・右舷方向120°という広範囲を224本のビームで探査するマルチビームスキャン技術を搭載。これにより、漁礁、魚群、海底地形と底質の反射強度などの海中環境を素早く、より正確に把握することが可能。海中モニタリングや海底地形調査、漁量調査に貢献します。

漁業との共生支援機器

夜間・霧発生時において風車との接近を漁船に音声で知らせるなど衝突防止に有効となる「GPSプロッタ(型式)GP-3700」や、作業船によるマルチビームソナーで得た海底詳細地形図を、漁船に多く搭載される「ビデオプロッタ(型式)GD-700」にインポートすることで実操業に活用できるなど、漁業との共生支援を行います。

港の管理エリアへの資材搬入・誘導とセキュリティを担う、車両入退管理ソリューション 「FLOWVIS」

ETC とカメラ車番記録のハイブリット認証による車両入退管理サービス FLOWVIS(フロービス)。車両入退制御や車番記録はもちろん、積載量自動計測(トラックスケール連携)による搬入量管理や、サイネージ連携による構内車両誘導など、セキュリティを担保しながらスムーズな誘導が行える環境を提供できます。

大容量アクセスでも安定品質の Wi-Fi インフラソリューション

一度に大容量アクセスが想定される巨大イベントや各種学校での実績が高く、SEP 船内や港湾施設においても高品質で安定した情報共有を可能とします。風力発電設備の各機関の状態をリアルタイムに監視するなど、通信インフラは重要な役割を担います。

展示会情報

展示会名称:WIND EXPO 風力発電展(スマートエネルギーWeek)
会期:2022年3月16(水)~18日(金) 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:東京ビッグサイト
ブースNo:E28-30
公式ウェブサイトhttps://www.windexpo.jp/ja-jp.html

関連リンク

2021年9月21日発表:洋上風力発電事業をサポート
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1065&dispmid=1017

 
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