古野電気株式会社（本社：兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員：古野幸男、以下、当社）は、このたび新たに開発したケーブル接続アンテナによる無線LANシステム（以下、本システム）をビル現場に導入し、実証実験を実施しました。
ケーブル接続アンテナによる無線LANシステム
開発の背景
近年、ビル現場ではＩCT活用による遠隔施工の取り組みが推進されています。ウェブカメラに代表される大容量のデータ通信や多数のICT端末の利用機会が増えており、無線LAN環境に対するニーズが高まっています。本システムは、簡単に設置・撤去ができることを特長としており、低層ビルや地下現場の環境でより手軽に無線LAN環境を構築したいというニーズを元に開発したものです。
特長
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- アンテナと同軸ケーブルを組み合わせて繋げるだけ。
アンテナは軽量で取付け簡単。
- アンテナには電源不要、アクセスポイント1台で4フロアをカバー。
- メッシュWi-Fi※1に対応しており、アクセスポイントの増設によりビルの高さ方向、水平方向にエリア拡張可能。
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同軸ケーブル接続状態のアンテナ
これまでにも当社では、ビル建設現場向け無線LANシステム「ウェーブガイドLAN」※2を開発し、高層ビル現場でも快適にお使いいただける通信インフラとしてご利用いただいています。本システムは「ウェーブガイドLAN」の入門版としてお使いいただけます。
※1 メッシュWi-Fiとは
網目のようにネットワーク機器が繋がりあう通信形態です。有線と無線（Wi-Fi）によるものがあり、特に無線（Wi-Fi）でネットワーク構成をしたものを指し、広いエリアを手軽に安定して繋ぐことができます。
※2 ビル建設現場向け無線LANシステム「ウェーブガイドLAN」について
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?ItemId=1028&dispmid=1017
実証実験の内容
実証実験の現場は電波を遮蔽する要因となる間仕切りの多いオフィスビルで、アンテナを設置した階段室は出入り口を除く四方をコンクリート壁で囲われていました。しかしながら階段室前のホールや通路において、広範囲に無線LAN環境が構築できていることを確認しました。地上6階においてもアンテナ設置位置から直線距離で30m程度の範囲をカバーできました。さらにフロア内にアクセスポイントを設置すれば、無線LAN環境をより広範囲に構築することが可能です。システム構成や配置の異なる他の現場においても、同様に良好な結果を得ています。
地上6階現場内での無線LAN環境
（アクセスポイントの設置によって、さらに広範囲の構築が可能）
今後の展開
当社では今後、超高層や低層・地下など、様々なビル現場でお使いいただける無線LANシステムに留まらず、トンネルや橋梁などの土木現場向け無線LANシステムなど、どのような現場にもご提案可能な「全現場LAN」シリーズなど商品ラインナップの拡充を目指します。
関連リンク
2021年12月20日発表（古野電気）：第6回ジャパンビルド-建築の先端技術展-「建設DX展」に出展しました
https://www.furuno.com/jp/newstopics/exhibition/1223
2021年12月1日発表（古野電気）：通信×センシングで建設業の遠隔施工を支援
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1099&dispmid=1017
2021年5月10日発表（古野電気）：ビル建設現場向け無線LANシステム「ウェーブガイドLAN」を販売開始
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1028&dispmid=1017
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古野電気株式会社 経営企画部 広報担当
本システムに関する問い合わせ
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https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_contech.html