ロボットとヒトのエレベーター同乗、屋外から建物内への配達に成功
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)は、建設現場向けWi-Fiシステム「ウェーブガイドLAN」※1を活用して、ロボットとヒトのエレベーター同乗連携等に関する実証実験に参画し、成功しました。
本実証実験は、一般社団法人ロボットフレンドリー施設推進機構が推進するロボットフレンドリーな環境の実現※2に向けて、戸田建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大谷清介、以下 戸田建設)、株式会社ZMP(本社:東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒)、株式会社日立ビルシステム(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:光冨眞哉)と共同で実施されました。「ロボットとヒトのエレベーター同乗連携」と「屋外から建物内への配達」という2つのテーマで、複合的な実証実験が行われた結果、一定の成果を確認することができました。
ロボットとヒトのエレベーター同乗の様子
エレベーターを使用した実証実験
エレベーター内は、コンクリート壁と鋼板によって遮蔽され、扉が閉まると外部からの電波が届きにくい環境です。そのため、遠隔からサービスロボット(荷物の搬送、清掃)を制御するためには、無線LAN環境を構築する必要がありました。これまで「ウェーブガイドLAN」は、建設現場など電波が入りづらい高層階や地下階において無線LAN環境の構築に寄与してきました。このたび戸田建設と共同で、エレベーターにも対応するシステムとして本技術を応用したことで、エレベーター稼働途中でもサービスロボットが停止することのないシームレスな運用を実現しました。
※1 建設現場向けWi-Fiシステム「ウェーブガイドLAN」 について詳しくは以下をご参照ください。
https://www.furuno.com/special/jp/waveguidelan/
※2 ユーザー側の業務プロセスや施設環境にロボットを導入しやすい環境に変革すること。
本実証実験に関する詳細は、以下のニュースリリース(戸田建設)をご参照ください。
https://www.toda.co.jp/news/2023/20230407_003196.html
戸田建設と共同開発したエレベーター向けシステム
今後の展開
本実証実験は既設の汎用エレベーターへの導入による成果であり、今後は新築のみならず改修工事などの需要に対応していくことで、「ウェーブガイドLAN」の一層の展開拡大が期待されます。
今回得られた知見を活かし、ロボットフレンドリーな社会の実現にも貢献していきます。
関連リンク
本システムに関する問い合わせ
お問い合わせフォーム:
https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_contech.html