サブメートル級の位置精度、ビジネス拡大に向けた取り組みを評価
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)が提供するデュアルバンドGNSS※1受信チップ eRideOPUS 9(型式:ePV9000B)は、このたびアルプスアルパイン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役:栗山年弘)の表彰制度において、2022年度「技術革新賞」を受賞しました。
授賞式の写真(左:アルプスアルパイン株式会社代表取締役 栗山年弘氏、右:当社システム機器事業部長 延廣幸雄)
本賞は毎年、アルプスアルパイン株式会社の技術発展に大きく寄与した1社に贈られる賞です。eRideOPUS 9(型式:ePV9000B)による「サブメートル級製品でのビジネス拡大に向けた取り組み」と「ビジネススキームの発展への寄与」が評価され、同賞に選ばれました。
デュアルバンドGNSS受信チップについて
- eRideOPUS 9(型式:ePV9000B)は、補正データなしで、位置精度50cmの高精度測位を実現するGNSS受信チップです。現在運用されているすべての測位衛星(アメリカ、ロシア、欧州、中国、日本、インド)に対応し、L1帯とL5帯の信号が受信可能です。
また、PPP※2やRTK※3のように基準局データや補正データを必要としないため、国や地域の制限なく、安定的に高精度測位を提供できます。RTK基準局や補正データ使用に伴うランニングコスト、補正データの受信部も不要となり、コストパフォーマンスにも優れ、V2XやADASの実用化に大きく貢献します。
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「デュアルバンドGNSS受信チップ」の詳細については、以下をご参照ください。
https://www.furuno.com/jp/products/gnss-chip/ePV9000B
※1 GNSS:(Global Navigation Satellite System)全地球衛星測位システム。米国のGPSのほか、GLONASS(露)、Galileo(欧)、及びBeiDou(中)があります。ここではRNSS(Regional Navigation Satellite System)であるQZSS(日)とNavIC(印)も含みます。
※2 PPP:(Precise Point Positioning) 精密単独測位。GNSS衛星が送信する信号の搬送波位相を用い、基準局を使わずにGNSS受信機のみで高精度な位置を求める測位技術です。補正データ(GNSS衛星の精密軌道暦や衛星時計の推定値など)を与えることにより数cm~十数cmの精度が得られます。
※3 RTK:(Real Time Kinematic) 搬送波位相を使った相対測位。基準局(既知の場所に設置されたGNSS受信機)からのデータをGNSS受信機に送り、観測に含まれる系統的誤差を除去することにより、基準局との相対的な位置を数cm~数mmの精度で求める測位技術です。
関連リンク
2021年10月14日発表(古野電気):車載用で世界初。補正データなしで、位置精度50cmを実現するGNSS受信チップを開発
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?ItemId=1079&dispmid=1017
本製品に関するお問い合わせ先
古野電気株式会社 システム機器事業部 営業部
営業1課 TEL: 0798-33-7510 東京支店 営業課 TEL: 03-5624-7473
お問い合わせフォーム: https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_gps01.html