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ニュース詳細

欧州で開催される時刻同期に関する国際会議「ITSF」に出展

2023年10月24日

自社製品の展示のほか、GNSS技術講演を実施

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、2023年10月30日(月)~11月2日(木)にベルギーのアントワープで開催されるInternational Timing and Sync Forum(ITSF)2023に出展します。本学会は世界最大級の時刻同期イベントで、世界中の業界関係者が一堂に会し、最新ソリューションの展示や講演が行われます。エンドユーザーやオペレーター、機器ベンダーなどの著名人が講演し、時刻同期コミュニティの最前線が議論されます。


左:時刻同期用GNSS受信モジュール(型式:GT-100) 右:時刻同期用マルチGNSSアンテナ(型式:AU -500)

L1,L5の2周波受信により、世界最高水準の性能“時刻精度4.5ns(1σ)未満”と高い堅牢性を兼ね備えた「時刻同期用GNSS受信モジュール(型式:GT-100)」と、同じく2周波受信に対応し本モジュールと組み合わせて高い精度と安定性を発揮する「時刻同期用マルチGNSSアンテナ(型式:AU-500)」を紹介します。また技術セッションでは、今後の時刻同期にはさらなる精度向上と堅牢性が求められることをテーマに当社の社員が登壇し、2023年7月に新たに開設した実験施設「フルノマルチパスラボ」での実験結果を踏まえ講演します。

講演概要

日時 2023年11月2日(木) セッション時間 14:05 – 14:20 (CET)
講師 Charlie Ferreira 古野電気株式会社 EMEA regional manager
演題 マルチコンステレーション、マルチバンドGNSS受信機による時刻同期の精度とロバスト性への貢献について
講演内容 近年、ITサービスの多様化や高品質化する中で、時刻情報の利用分野が広がっています。特に次世代通信技術である「Beyond5G」への移行に伴い、高精度な時刻同期技術がますます重要性を増しています。また、新たなL5帯の信号を受信できるマルチバンドGNSS受信機の普及に伴い、位置検知の精度向上が期待されています。マルチバンド受信は、時刻同期用のGNSS受信機においても時刻精度の向上や堅牢性の強化にも大きく寄与する一方で、これらのテスト結果や詳細は一般にはほとんど開示されていません。
本講演では、L5受信が時刻同期にどのような影響を及ぼし、重要なインフラの運用にどのように貢献するかを具体的な実験結果を交えて解説します。

実験施設「フルノマルチパスラボ」を新たに開設

当社は2023年7月に新たな実験施設「フルノマルチパスラボ」を大阪の都市部に開設しました。都市部ではビル等によりGNSSの信号が反射し、それがマルチパス波となってGNSS受信機の精度を劣化させることが知られています。本施設では、GNSSアンテナおよび受信機を長期にわたり設置、稼働させてデータを取得できます。本施設の開設によってGNSS受信機がマルチパスにさらされる実環境での連続稼働テストが可能になりました。

展示会概要

名称:International Timing and Sync Forum (ITSF) 2023
会期:2023年10月30日(月)~11月2日(木)
会場:Hilton Old Town in Antwerp
主催:Executive Industry Events
公式ウェブサイトhttps://itsf2023.executiveindustryevents.com/Event/

出展機器/型式

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