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ニュース詳細

「ウェーブガイドLAN」を土木工事作業所に適用

2023年11月09日

地下現場での働き方改革に貢献

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、建設現場向けWi-Fiシステム「ウェーブガイドLAN」を土木工事の作業所内に初めて適用しましたのでお知らせします。地下作業所内に無線LAN環境を構築することでデジタルツールの使用が可能となり、現場における移動時間の短縮など業務効率化や働き方改革への貢献が期待されています。


左)「ウェーブガイドLAN」設置イメージ
右上)地上で組み立てを行う様子 右下)地下設置時の様子

適用の背景

この度、戸田建設株式会社が発注元の作業所において「ウェーブガイドLAN」が適用されました。本作業所では、ニューマチックケーソン工法※1(ケーソン形状:幅33.4m×延長80.3m×高さ35.3m、2か所)が採用されており、大雨による水害から川沿いの地域を守るため、地下に増水した水を溜める鉄筋コンクリート造の構造物を建設しています。同工法による作業所としては日本最大級の規模です。コンクリートの躯体に囲まれた地下空間は地上からの電波が届きにくい状態で、これまで作業者は図面や施工管理者への確認のために地上まで移動する必要がありました。多くの時間が移動に費やされることで施工作業の効率が低下しており、この課題を解決するために本システムが適用されました。

本システムを地上で組み立てた後、クレーンで吊りおろして躯体に固定し、わずか半日の作業時間で大規模地下空間に安定した無線LAN環境を整えることができました。これにより、作業現場でのタブレットを使用した図面確認や、遠隔地にいる施工管理者とその場で連絡可能になるなど作業効率が向上しました。
(参考:戸田建設株式会社ニュースリリース https://www.toda.co.jp/news/2023/20231013_003266.html)

「ウェーブガイドLAN」について詳しくは、以下をご参照ください。
https://www.furuno.com/special/jp/waveguidelan/#Products

今後の展望

建設現場では、時間外労働の削減や人手不足への対策として、施工管理の省力化・効率化を図る取り組みが推進されています。本システムは、建設現場に適したWi-Fiシステムとして、国土交通省が運営する新技術情報提供システム(NETIS)※2にも登録されています。今回の土木工事作業所への適用を機会に、さらに多くの建設現場での通信環境構築に適用されることで、デジタルツールの現場内での活用やそれによる働き方改革を実現します。

※1 主に橋の橋脚や、地下構造物、地上構造物基礎を築造する為に用います。特徴としてコンクリートまたは鋼材で作られたケーソン内に空気を送り、地中から湧き出てくる地下水の流入を防ぎながら函(はこ)の下面を掘削することで、構造物自体を地中に沈めていく工法です。

※2 民間企業などによって開発された新技術を共有するためのデータベースです。公共事業が抱える様々な問題点を解決すると共に、優れた技術を持つ企業をサポートし、さらなる新技術開発を促進することを目的に国土交通省が運営しています。

新技術情報提供システム(NETIS)登録情報

NETIS登録番号:KT-230069-A
新技術名称:建物向け無線アクセスポイント「ウェーブガイドLAN・ジョインフルLAN」
NETIS内ページ:https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=KT-230069

本システムに関するお問い合わせ

https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_contech.html

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