2周波対応で堅牢性を強化した時刻同期用GNSS製品を紹介
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下当社)は、2024年5月29日(水)から5月31日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレス ジャパン 2024×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2024」に出展します。
左:時刻同期用GNSS受信モジュール(型式:GT-100)、右:時刻同期用マルチGNSSアンテナ(型式:AU-500)
本展示会は、5G/ローカル5G、Wi-Fi 7、IoT無線、ミリ波/テラヘルツ波、ワイヤレス給電など、注目のテクノロジーとソリューションを求める来場者が集まる日本最大級の無線通信の展示会です。
今回当社は、世界最高水準で時刻精度“4.5ns(1σ)未満”の性能とL1,L5の2周波受信により高い堅牢性を兼ね備えた「時刻同期用GNSS受信モジュール(型式:GT-100)」や、同じく2周波に対応し本モジュールとの組み合わせによって、高い精度と安定性を発揮する「時刻同期用マルチGNSSアンテナ(型式:AU-500/AU-300)」などを紹介します。
ダイナミック・サテライト・セレクションを搭載した時刻同期用GNSS受信モジュール
時刻同期用GNSS受信モジュール(型式:GT-100)は、全世界のGNSSに対応した新世代の受信モジュールで、UTCに同期した1PPSと任意のクロックを出力します。近年世界各国で増加傾向にあるジャミング(妨害波)がL1帯で発生した場合でもL5信号がカバーをすることで、時刻性能を適切に維持できる2周波受信機能や都市部の過酷なマルチパス環境でも時刻精度の劣化を最小限に抑える「ダイナミック・サテライト・セレクション™※」機能を搭載しており、重要なインフラとして安定運用が求められる5Gモバイル基地局や無線システム、データセンター等での使用に適しています。
NTTが考案したアルゴリズムに基づく耐マルチパス技術
2周波に加えて、各国GNSSにも対応する時刻同期用マルチGNSSアンテナ
「型式:AU-500」は、L1信号とL5信号の2つの周波数の受信に対応し、米国のGPS、日本のみちびき、ロシアのGLONASS、欧州のGalileo、中国のBeiDou、さらにインドのNavICも受信できます。本体下面のグランドプレーン(金属大地面)を改良することで、受信感度を向上させつつ干渉やマルチパスの影響を緩和しました。内蔵のノイズ除去フィルタは1.5GHz近傍の妨害波を効果的に除去し、4G/LTEモバイル基地局の近傍においても安定した受信を実現します。
アンテナを保護する高品質ポリマー製レドームは、IP67の防水・防塵性と、IEC61000-4-5に準拠した雷対策に加えて、雨・雪・海水・紫外線・化学物質・ガスを想定した環境試験を実施しており、降雪地域、沿岸部など過酷な環境においても安心して使用可能です。今回は、「型式:AU-500」と同時に開発した、L1信号の1周波アンテナの「型式:AU-300」の2種類を紹介します。
出展内容
展示会概要
名称:ワイヤレスジャパン 2024×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2024
会期:2024年5月29日(水)~5月31日(金)
会場:東京ビッグサイト 西3・4ホール
当社ブース:W-02
URL:https://www8.ric.co.jp/expo/wj/
本件に関するお問い合わせ
古野電気株式会社 システム機器事業部 営業部
営業1課 TEL: 0798-33-7510
東京支店営業課 TEL: 03-5624-7473