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ニュース詳細

世界最大のGNSSテストイベント「ジャマーテスト 2024」に参加

2024年08月20日

増加する無線通信妨害に対する製品の耐性試験と評価

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)は、2024年9月9日(月)~13日(金)の期間中、ノルウェーのアンドーヤで開催される世界最大のGNSSテストイベント「ジャマーテスト2024」(以下、本イベント)に参加します。

「ジャマ―テスト 2024」について

本イベントは、無線通信を妨害する方法であるジャミング・スプーフィングに対する耐性を実環境で試験できる世界最大のテストイベントです。ノルウェーの道路管理局と通信当局、国防研究機関、計量サービス機関、宇宙機関の協力のもとで開催され、無線通信を妨害するジャミング・スプーフィング信号にさらされる環境下でGNSS受信機をテストすることで、その耐性に関するデータ取得を行います。
実際に黒海や北欧、中東などではジャミングが検知されており、交通管制やモバイル通信などの重要インフラにおいて回復力を強化したいというニーズが高まっています。当社では実験環境でジャミング・スプーフィングを模擬する信号を作り受信機のテストを行ってきましたが、実環境下での妨害対策機能の検証や改善に向けた耐性試験を行うことが理想的です。
本イベントの期間中は、各企業・機関がGNSS受信機を搭載した製品を実環境でテストできるように様々な種類のジャミング・スプーフィング攻撃が行われます。

ジャミング・スプーフィング…ジャミングはGNSS信号を妨害する電波を指し、スプーフィングとは悪意を持った者が意図的にGNSS信号を模倣・放送することを指します。

今回当社が実施する耐性テストについて

  • 今回当社ではL1帯とL5帯の2周波受信に対応し、5Gモバイル基地局やテレビ放送、金融取引、電力網など特に堅牢性が要求される重要インフラで使用される時刻同期用GNSS受信モジュール「型式:GT-100」においてジャミング・スプーフィング耐性テストを行います。
    最新機器である本製品はジャミング・スプーフィング信号の影響を自動的に緩和しつつ、ジャミング信号の周波数や信号強度をユーザーに対してリアルタイムに通知することが可能です。また、仮にL1帯の信号が完全に受信できなくなった場合にもL5帯の信号を受信維持し、安定した時刻を継続的に出力できます。


  • 時刻同期用GNSS受信モジュール「型式:GT-100」

当社は本イベントの参加により、実環境のジャミング・スプーフィングに対して時刻同期用GNSS受信モジュール「型式:GT-100」がどの程度の耐性を持つかを評価・分析するとともに、さらなる堅牢性向上に役立ててまいります。

開催概要

イベント名:ジャマーテスト 2024
日程:2024年9月9日(月)~13日(金)
場所:ノルウェー アンドーヤ
公式サイトhttps://jammertest.no/jammertest/

テスト機器/型式

関連リンク

2023年5月16日発表(古野電気):高精度時刻同期用2周波GNSSアンテナを開発
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1318&dispmid=1017

2022年9月14日発表(古野電気):全世界のGNSSに対応した受信モジュールを開発
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?ItemId=1213&dispmid=1017

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