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ニュース詳細

2050年の海での暮らしを考える「海のお仕事体験プログラム」を開催しました

2024年09月03日

“見えないものを見る”会社 古野電気で、海の未来を創造して伝えよう!

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、2024年8月6日(火)に夏休みの小学校5、6年生を対象とするお仕事体験プログラム「“見えないものを見る”会社 古野電気で、海の未来を創造して伝えよう!」を開催しました。


海のお仕事体験プログラムに参加した小学生と当社の先輩社員

今回開催したお仕事体験プログラム※1では、海の未来を創造するお仕事として、『2050年には海に未来都市ができているかもしれない。そんな未来を絵に描き、発表する仕事』に挑戦しました。
参加した小学生は、当社が創業100周年を迎える2048年頃の未来社会「Ocean 5.0」※2についての考え方を学んだ後、“海との共存共栄”をキーワードに「①2050年の海での暮らしを考える」「②私たちが住む街を絵に描いて発表する」という二つのミッションが与えられました。小学生は、先輩社員と共に海の「食」「災害対策」「環境保全」「流通・交通手段」「住居・エネルギー」という5つのテーマをもとに、実現したい海の未来の姿を想像しながら思い思いの絵を描きました。


  • 先輩社員による講義の様子


  • 2050年の海の未来を描く様子


  • プレゼンテーションを行う様子

本プログラムの締めでは、自ら描いた絵をもとにプレゼンテーションを行い、陸と海をシームレスにつなぐ海上都市や海中都市などワクワクする海の未来を描き、互いに発表しあいました。

ご参考:海の未来を考えるためのワークシート
「考えたテーマ」「2050年にどうなってほしいか?」「どうしたら・どうなったら、その未来を実現できるか?」

ご参考:小学生が描いた、2050年の海での暮らし

①兵庫県宝塚市 S さん(5年生)

【ポイント】上半分は陸上、下半分は海中の世界を表現。海洋環境を意識して魚やクラゲ、蟹などの海の生物や青々と茂る木や海藻などを各所に描いた。2050年時点では、人間は陸上と海中の両方で生活するようになり、特殊な泡の中に入ることで海を汚すことなく行きたい場所へ移動できる未来に。

【先輩社員から一言】現在の陸での暮らしをベースに海へと生活拠点を広げた際、どのような未来になっているのか。その際の移動手段や食料、エネルギーの確保、ごみ処理など細やかな部分まで真剣に考えて表現いただきました。人が便利に暮らすだけでなく、動植物がのびのびと暮らし、環境にも優しい素敵な未来が描けたのではないかと思います。柔軟かつ楽しいアイデアがたくさんでてきて、想像力や可能性にワクワクすると同時に、我々大人も「海との共存共栄」の方法を模索していかなければならないと改めて感じました。

②兵庫県西宮市 K さん(6年生)

【ポイント】陸上には豊かな自然と動植物、エネルギー源となる風力発電を描き、全てAIが管理。病院や学校などの施設は海中に全て移管され、人間は海中都市で生活するように。水陸両用ドローンが海底まで繋がるエレベーターで陸から海へと物資を移動。一家に一台潜水艦を所有し、海の中を自由に移動できる未来に。

【先輩社員から一言】海の中で楽しく幸せに暮らすという視点から新しい世界観を描いてもらえました。水中で生きるための施設や設備として必要なものを描くと同時に、その空間を自由に移動するには、生活するにはという視点で未来を創造してもらえました。海の中で暮らすという発想は我々にはなく、自由な発想から未来を考えてもらえたと思います。当社も、長い未来を考えると「水中を見る」だけではなく、「水中で生活する」うえで必要となるセンサーの開発という視点も先々では必要になりそうです。

③兵庫県西宮市 Y さん(6年生)

【ポイント】海の中での家族の暮らし。「楽しい」をキーワードに、家の中に大きく設けた窓からは気持ちよく海の中を泳ぐ魚たちが楽しめる、まさにリアル水族館。家の中にはソファーやテレビを設置し、陸上と変わらない暮らしができる。海中には様々な施設があり、家の扉に繋がったパイプを通って自由に移動できる未来に。

【先輩社員から一言】海の中での暮らしを家族の視点で描いてくれました。陸上と同じような暮らし・楽しい暮らしを実現するにはどうすべきかを考え、家に空気を運ぶ機械・遊び道具・車の形など細部にまでこだわっています。また、食事についてなど絵では描いていないことも色々と考え発表してくれました。豊かな想像力に刺激を受けると共に海中でも陸と同じように暮らせることの大切さを感じ、方法を考えていく必要があると思いました。

④大阪府大阪市 M さん(5年生)

【ポイント】陸と海が繋がったシームレスな海上都市。特にエネルギー面に意識して各所に洋上風力発電を設置。海上は自転車型の乗り物で移動し、数ある乗り物の中から自転車型を選んだのは環境面に配慮した。養殖など育てる漁業も盛んに行われ、さらに海と繋がった釣り堀エリアなど海がもっと身近な存在となる未来に。

【先輩社員から一言】海の上で楽しく生活できるようにと、学校やサッカーのできる公園、ごみ処理施設まで考え、限られた時間の中で最後まで一生懸命に表現してくれました。特に都市中心部の養殖場では、育成エリアと漁獲エリアを明確に分けることにこだわりがありました。今回描いていただいたように、海の資源を大切にしながら人間も魚も、すべての生き物が共生する世界を目指して、社会全体で取り組んでいけたらと感じました。

※1 本プログラムは、日本財団が推進する「海と日本PROJECT」の関連事業「こどもわーく」の一環で、当社が2022年から継続的に実施しているもので、「海と共に生きること、環境を守ること、そして海からいただく恵み」など多くの学びが詰まった小学生向けプログラムです。

※2 「Ocean 5.0」とは、海洋の未来や社会環境をテーマにした論文や書籍など様々な文献をもとに、2050年に到来するであろう世界を当社が予測して描いた未来社会です。過去、現在、そしてこれからの海の未来を「Ocean 1.0」から「Ocean 5.0」の5段階に分類して紹介しています。


【Ocean 5.0特設サイト】 https://future-vision.furuno.co.jp

当社では未来社会「Ocean 5.0」の実現に向けて、今後も「海を未来にプロジェクト」など継続的な活動を通して、啓発・技術の両面から子供たちに海の魅力をお届けしてまいります。

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