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ニュース詳細

大中型プレジャーボートに最適、新型マルチファンクションディスプレイ「NavNet TZtouchXL」を国内で販売開始

2024年09月05日

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、このたび、大中型プレジャーボートに最適なネットワーク対応の航海計器「NavNet TZtouchXL(ナブネット・ティーゼットタッチ・エックスエル)」を新たに開発し、2024年10月より日本国内で販売開始します。

製品概要

「NavNet(ナブネット)」は、ディスプレイ1台に様々な航海情報を集約できる複合型マリンギアとして2001年に誕生しました。GPSプロッタ、レーダー、魚探、AISなど必要な航海機器や周辺機器センサーを接続すればすぐに利用できるプラグアンドプレイ方式を採用し、ユーザーが使いやすいシステムネットワークを構築することが可能です。この利便性から、世界中の多くのプレジャーボートユーザーに愛用いただいています。
このたび国内での販売を開始する本製品は、2020年発売のハイエンド向けモデル「NavNet TZtouch3(ナブネット・ティーゼットタッチ・スリー)」の後継機としての操作性を高め、さらに内蔵魚探・CHIRP(チャープ)サイドスキャンやオートルーティングなど機能の充実を図った最新のマルチファンクションディスプレイです。
ボートフィッシングやクルージングをサポートする航海用電子機器統合システムとして、安全安心を考慮した様々な新機能を搭載しています。

・販売時期:2024年10月

・価格:オープン

・販売予定台数:年間 7,000台(輸出含む)

・本製品紹介ページhttps://www.furuno.com/jp/products/navnet_mfd/TZTXL

製品の特長

全面マルチタッチスクリーン採用。画面サイズは10.1型から24型まで、5種類をラインナップ

NavNet TZtouchXLは、コンソールにあわせて画面サイズを選べるように、10.1型「型式:TZT10X」、13.3型「型式:TZT13X」、15.6型「型式:TZT16X」、21.5型「型式:TZT22X」、24型「型式:TZT24X」の5種類をラインナップしています。「型式:TZT10X/TZT13X」は、揺れる船上でも操作しやすいRotoKey™(ロトキー)を採用し、ラバーキーと併用することでハイブリッドコントロールを可能にします。
また、「型式:TZT16X」および今回新たにラインナップした大画面の「型式:TZT22X/24X」はシンプルかつ使いやすさを重視したマルチファンクションディスプレイで、視認性・拡張性・装備性を高めています。「型式:TZT10X/13X」と操作性を統一したリモコン「MCU-006」「MCU-006H」を接続すれば大画面でのハイブリッドコントロールが可能になります。

455kHzのCHIRPサイドスキャン、および内蔵魚探との同時接続に対応(型式:TZT10X/13X/16X)

NavNet TZtouch3シリーズで対応していた230 kHzに加えて、455 kHzのCHIRPサイドスキャンにも対応しました。より高分解能に海底構造を映し出します。また、内蔵魚探送受波器とCHIRPサイドスキャン送受波器の同時接続にも対応しました。ターゲットの探索、ポイント選定を強力にサポートします。


沈船(左上)、沈んだ艀(右上)、人口漁礁(左下)、捨石(右下) の映像例

新チャート「TZ MAPS」を搭載。新フィッシングチャート「TZ BathyVision」にも対応

航海用電子参考図(new pec)をベースにカスタマイズ性を高めた新しいチャートフォーマット「TZ MAPS(ティージーマップス)」を搭載しており、インターネット経由でのチャート購入・更新も可能です。また、新しいフィッシングチャート「TZ BathyVision(ティージーバシビジョン)」にも対応しており、海底起伏の色や等深線密度をカスタマイズして高精細かつ色彩豊かな表現で海底地形を表示することができます。


    • TZ BathyVision(深度/色別表示あり)


    • TZ BathyVision(深度/色別表示なし)

陸地や浅瀬を避けてルートを自動作成する「AIルーティング機能」搭載

TZ MAPSチャートデータを元に、陸地や浅瀬を避けてルートを自動生成するAIルーティング機能を搭載しています。ボートの警戒すべき水深、チャートデータ、その他様々な安全パラメータを組み合わせ、マリーナの入口や湾口などを通過する最適なルートをわずか数秒で計算し自動的に生成します。
設定した警戒すべき水深よりも浅い場所や、AIルーティングが航行に注意すべきと判断した狭い水路を通る場合など、危険を赤色表示でお知らせします。
※AIルーティング、AI避航ルートという機能の名称は、人間が行ってきた判断・作業を一定程度機械が代行するという広義のAIに基づきます。操船者の行動を学習してルート生成に反映するような機能は搭載されていません。


  • AIルーティングの表示例

業界初。危険を回避して最適なルートを生成する「AI避航ルート機能」

NavNet TZtouchXLでは業界に先駆けて、どのような進路をとれば危険を回避できるかを表示する「AI避航ルート機能」を搭載しました。避航判断が難しい輻輳海域や夜間、視界不良などの状況下において、航海機器に不慣れな場合でも安全に避航できるようサポートします。
※レーダーセンサー DRS-NXTシリーズの接続が必要です。


  • AI避航ルートで航行ルートを生成

マルチファンクションディスプレイとして初。危険エリアを可視化する機能「リスクビジュアライザー™」を搭載

リスクビジュアライザー™は現在の自船の速度と他船の速度・進路にもとづき、接近と衝突のリスクがある"避けるべき危険なエリア"を可視化する機能です。危険なエリアが一目でわかることで、夜間や視界不良時、輻輳海域においても安心して操船することができます。

  • 【避けるべき危険なエリアを赤色で表示】


    • 自船の進路を灰色のゾーンに向けると危険が生じるシーン。変針・接近した場合、右図のように危険なエリアとして赤色で表示


    • 現在の針路および速度を保ったまま航行すると他船と衝突する可能性が高く危険な状態

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