さらなる飛躍にむけて
古野電気株式会社
代表取締役 社長執行役員 古野 幸男
新年、明けましておめでとうございます。
昨年の世界経済は、米欧での利下げへの金融政策の転換、ウクライナ紛争の長期化、中東情勢の緊迫化等により、先行きが不透明な状況が続いたものの、比較的、底堅い成長を維持しました。
そのような状況下において、当社の舶用事業は、国内外ともに堅調な需要環境が継続したことで売上が増加しました。それに加えて、産業用事業でも防衛装備品の売上が増加し、また為替も円安基調で追い風となった結果、好調な一年となりました。
当社の経営ビジョン(NAVI NEXT 2030)で掲げる売上目標1,200億円の前倒しと、営業利益100億円越えを、ぜひとも達成したいと思います。
一方、世の中は刻一刻と変化し続けており、予測が困難な時代を迎えています。そのような不確実な時代であるからこそ、将来を見据えた大きな道標を示し、それに向かって全社一丸となって邁進していくことが肝要であると考えます。
当社は2048年に創業100周年の節目を迎えますが、2050年時点での未来社会を「Ocean5.0」と称し、超長期方針として「100年企業VISION-海の恩恵をすべての生きるものへ-」を掲げました。創業以来、海に育てられてきた企業として、海の恩恵をすべての生きるものが受け、さらに海へ恩返しする未来を目指し、ビジネスパートナー様とともに創造していきたいと考えています。
2025年は中期経営計画フェーズ2「つなぐ」の最終年度となります。フェーズ3「変わる」でのさらなる飛躍にむけた一年にしたいと思います。
今年も皆様の一層のご指導、ご鞭撻をお願いして、新年の挨拶とさせていただきます。