操業データを可視化し効率化をサポートする“漁視™ナビ”を拡充
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)は、遠隔から定置網の様子をリアルタイムで確認することができるモニタリングシステム「漁視™(りょうし)ネット」を新たに開発し、2025年2月より国内での販売を開始します。
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小型ブイ「型式:FMS-100-S」
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大型ブイ「型式:FMS-100-L」
製品概要
当社は、漁業者が培ってきた長年の経験や勘にモニタリングデータを組み合わせることで、近年の海洋環境の変化による漁獲量の変化や特定魚種の選択的漁獲など、様々な課題解決の糸口につなげるシステムとして「漁視™ナビ」シリーズ(船舶向けデータ収集システム「漁視™ダイヤリー」、WEBアプリ「漁視™マップ」等)を展開しています。このたび販売を開始する「漁視™ネット」は魚探エコーを使用することで定置網の状況を可視化し、遠隔から確認が可能となるモニタリングシステムで、漁業者の操業支援を目的に開発しました。計測ブイを定置網内に設置することでクラウドインフラを介して定置網内の魚の有無や量、海水温の変化といった状況確認に加えて、魚探映像に表示される底網位置の変化から潮の流れも推測できるため、水揚げのタイミングが判断しやすくなります。
製品の特長
計測ブイは2種類
計測ブイは「小型:FMS-100-S」と「大型:FMS-100-L」の2種類のサイズを用意しています。また、本体は必要な機材を内蔵したオールインワンタイプのFRP製を採用しており、堅牢性と設置性に優れています。さらに充電式で、小型は7日間、大型は14日間の連続稼働が可能です。リモートによる電源のON/OFFを行えば、稼働日数をさらに延ばすことができます。
PCやタブレット等に定置網内の魚探映像を表示
WEBアプリを使ってPCやタブレット等に定置網内の魚探映像を表示できます。魚探の感度も調整可能で、海況に合わせて最適な映像を表示します。「漁視™ネット」で取得した操業データは一定期間クラウドに保存しているため、保存期間内であればいつでも閲覧可能です。実際の水揚げに基づいた操業の振り返りや後継者の育成においても操業データの有効活用が期待できます。
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【ダッシュボード】魚探1周波、2周波、2周波+地図+水温/電圧の3パターンから画面切り替えが可能
魚種を判別する「AI計測」も用意(オプション)
当社独自のAI技術により、取得した操業データを解析して魚種を予測表示するオプション機能「AI計測」※を搭載しています。計測結果はコミュニケーションアプリLINEでも通知可能で、入網した魚群の種類がわかることで価値の高い魚を獲り逃すことなく収益向上にも期待できます。
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AI計測による魚種判別表示例
- AI計測による判定魚種は、サバ、ブリ、イワシ、サワラ、イカ、マグロ、アジなど。データの蓄積により対応魚種の順次追加予定です。
なお、対応魚種は予告なく変更の可能性があります。
漁視™ネットのデモ画像は以下をご参照ください
https://ryoshinet.furuno.com/login
(デモ操作用ID:ryoshinet_demo@example.com
PW:RyoshinetDemo1234)
システム導入に関する問い合わせ
https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_marine01.html