古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)は、このたび簡易型クラウド遠隔監視カメラ「FWC」の販売を4月に開始しました。本製品は小型でありながらも夜間や静止画撮影が可能で、河川やため池、不法投棄の監視など電源がない場所でも活用可能です。

簡易型クラウド遠隔監視カメラ「FWC」
製品概要
本製品は、夜間撮影が可能なソーラー&バッテリー一体型の簡易型クラウド遠隔監視カメラです。ソーラー給電で内蔵バッテリーに蓄電を行い、少ない消費電力による動作で無日照でも7日間以上※1動作します。また、超高感度を実現し、暗い場所・夜間などこれまで鮮明に画像撮影できなかった状況下においてもフラッシュ無しで撮影可能です。
さらに配線不要のソーラーパネル一体型で、大がかりな設置工事が不要で容易に設置できるため、設置後すぐに使用したい場合や一定期間のみ使用する場合にも最適です。ネットワークはLTEおよびWi-Fi HaLow™(IEEE802.11ah)※2を使用しており、クラウドを使用した遠隔監視が行えます。本製品は国土交通省 簡易型河川監視カメラの仕様に準拠しています。
※1 5分に1回の静止画撮影での稼働日数です。
※2 IEEE標準規格802.11ah(Wi-Fi HaLow™)は、920MHz帯の周波数を利用する通信手段のひとつで、特にIoTの通信システムとして様々な分野で活用が期待される新しい種類のWi-Fi規格です。
製品の特長
①ソーラーとバッテリーによる電源不要の単独動作
従来の遠隔監視カメラは、大型のソーラーパネルおよび大容量のバッテリーを併設していますが、本製品は省電力化することで小型のソーラーパネルと内蔵バッテリーによる電源不要の単独動作を実現しました。雨天・曇天時でソーラーパネルでの発電ができない場合にも、内蔵バッテリーにより、7日間以上(5分に1回の撮影)の動作が可能です。バッテリーには長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使用しています。
②暗い場所・夜間でも撮影可能な超高感度
夜間など暗い場所でもフラッシュや補助照明なしで撮影可能な超高感度を実現しています。これまで撮影が困難だった状況下でも鮮明な画像の撮影が可能(最低被写体照度0.02lux)です。高い感度を発揮し、暗所などの環境においてもクリアな画像が提供可能です。
③配線・通信工事不要で簡単即日設置が可能
配線不要のソーラーパネル一体型のため大がかりな工事が不要です。容易に設置できるため、設置後すぐに使用したい場合や一定期間のみ使用する場合にも最適です。また、約3kgと小型で軽量なため、街路灯や既設の単管パイプなどにも設置でき、短工期・低コストでの導入が可能です。
④LTE/Wi-Fi HaLow™によるクラウドを使った遠隔監視
LTEまたはWi-Fi HaLow™(IEEE802.11ah)※を使った通信に対応しており、PCやスマートフォンから専用閲覧サイトで撮影画像を確認できます。専用閲覧サイトでは最新の画像を確認できる他、平常時との比較やマスキング機能、さらにタイムラプス機能も実装しています。

WEB画面イメージ(①最新画像②平常自画像と最新画像を比較③撮影間隔、画質を変更可能)
※ Wi-Fi HaLow™対応アクセスポイント「ACERA 331」
https://www.furunosystems.co.jp/products/iot/acera_331/
製品仕様
筐体サイズ |
カメラ部:125×125×208.5/ソーラー部含む:293×184×268.5※1 |
撮影間隔※2 |
1・5・10・60分間隔(静止画) |
通信方式 |
LTE-M/IEEE802.11ah対応 |
画質 |
FHD/HD/VGA |
動作温度※3 |
-10℃~50℃ |
防塵防水 |
IP66 |
ソーラー |
6.8W |
内蔵バッテリー |
リン酸鉄リチウムイオン |
無日照稼働時間 |
7日間以上(5分に1回の撮影) |
※ 製品の仕様は予告なく変更になる場合があります
※1 突起部を除く、角度調整前の寸法です。
※2 1分間隔は画質・通信環境により、遅延する場合があります。
※3 充電温度は0℃~38℃です。
本製品に関する問い合わせ先
古野電気株式会社 システム機器事業部
事業企画部 事業企画課(担当:下浦、内形)
TEL:0798-33-7517
E-mail:fwc-support@furuno.co.jp