このほど古野電気は、タレス社（フランス）からの要請により、同社が開発中の沿岸域監視レーダーシステム「コーストウォッチャー10」の探知センサー用として、フルノの航海用レーダーを供給することになり、6月26日 製品供給に関する覚書に調印をしました。

■タレス社が開発する沿岸域監視レーダーシステム「コーストウォッチャー10」は、フルノレーダーを探知センサーとして使用し、検出した物標信号をタレス社製の小物標プロセッサー（レーダー信号処理装置他）に入力、ディスプレィ上に表示する仕組みです。

■古野電気から供給するレーダーは、一般の大型船舶に搭載する航海用レーダー（型式名：FAR-2157）で、送信出力50キロワットという高出力のレーダーです。

■さらにこのレーダーは高分解能特性に優れており、海面上の微弱な信号（小さな物標、反射力の弱い物標など）もキャッチするので、不審な小物標の探知や、探知信号の的確な自動追跡に適しています。このため、ひそかに侵入する小舟、高速で走行する密漁船、行動不審船などの発見監視には威力を発揮します。