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ニュース詳細

VSAT(船舶用衛星通信システム)に新型アンテナを投入

2009年10月01日

古野電気と三菱電機が技術協力!10月より受注開始

このほど古野電気株式会社は三菱電機株式会社との技術協力により、船舶用衛星通信システムVSAT(ヴイサット)の高性能・新型アンテナを製品化しました。
古野電気では10月1日より受注を開始します。なお、市場への商品供給は来春からの予定です。

▲VSAT新型アンテナとアンテナ操作部 イメージ
▲VSAT新型アンテナ(外寸法 直径160cm、高さ175cm。質量 約170kg)。右はアンテナ操作部

概要

当社では、すでに2008年10月から船舶用衛星通信プロバイダー事業に参入し、SafeComNet(セーフコムネット)ブランドとして、高速ブロードバンドを実現するKuバンドVSATサービスを全世界的に提供しています。
従来、VSATのアンテナ装置は海外調達していましたが、このほど三菱電機の協力により、自社ブランドとして当社舶用通信機器の品質を満足するアンテナの製品化を完了し、来春から商品を市場に導入します。

VSATは、全世界の海上において、静止衛星を中継して、陸上と高速でインターネット等の通信を行うことができ、大容量のデータ通信を可能にする衛星通信サービスです。通信周波数は、Ku帯(上り14GHz帯、下り12GHz帯)を使用しており、最大1Mbpsのブロードバンド対応が実現します。これにより今まで以上に顧客各位のさまざまな衛星通信活用シーンやその要求に応じることが可能となります。
なお、VSATは定額課金制が採用されています。インターネットや動画など、データ量や持続期間を気にすることなく、高速で常時接続サービスを享受できます。
●受注開始日:2009年10月1日(ただし、商品出荷は2010年春からの予定)
●年間販売予定台数:約300台
●販売元:古野電気株式会社(本社 兵庫県西宮市芦原町9-52)
●製造元:三菱電機株式会社(本社 東京都千代田区丸の内2-7-3)

セーフコムネットロゴ
▲セーフコムネットロゴ

用語説明

■Kuバンド(ケーユーバンド):無線通信で用いられる周波数帯域のうち、12GHz~18GHzの帯域のこと。Ku バンドは衛星通信を使用したBS 放送などにも用いられています。

■SafeComNet(セーフコムネット):古野電気が運用する船舶用衛星通信プロバイダー事業の総称。2008年10月、当社は、フルノセーフコムネットとして、全世界を対象としたローミングサービスを開始しています。
さらに2009年8月には、現在運用中のVSATサービスに加え、インマルサットフリートブロードバンドサービスを追加して、今後の船舶海洋ブロードバンド時代の本格的到来に向けた、顧客の様々な要求にお応えできる環境を整えています。

■ローミング:インターネットや携帯電話で、サービス範囲外の場所でも他の設備を利用して実現すること。

VSATイメージ図
▲VSATイメージ図

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