マルチタッチ操作に対応したネットワーク航海機器
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、古野幸男社長、以下、当社)はこのほど、ネットワーク対応航海機器「NavNet」(ナブネット)シリーズの最新機種「NavNet TZtouch2」(ナブネット・ティーゼットタッチ・ツー)を開発、今年6月に日本国内で販売開始します。
▲「NavNet TZtouch2」のマルチタッチ操作イメージ
「NavNet」シリーズ初の魚探・GPSアンテナ内蔵モデル
◆本製品は、マルチファンクションディスプレイ(MFD)のネットワーク航海機器「NavNet」シリーズ最新機種です。2012年に発売したフラッグシップモデル「NavNet TZtouch」(ナブネット・ティーゼットタッチ)に続くミドルクラス向けモデルとして、画面サイズの異なる2機種(「型式:TZTL12F」=12.1型ワイドカラーTFT液晶モデル、「型式:TZTL15F」=15.6型ワイドカラーTFT液晶モデル)を、新たに取り揃えました。
◆本製品は、「NavNet」シリーズで初めて、デジタル魚群探知機能とGPSアンテナを内蔵しました。本製品単体でも、自船位置と航跡を海図に示すGPSチャートプロッタ機能と魚群探知機能を備えた「GPSプロッタ魚探」としてご利用いただけるほか、ユーザーのご要望に応じて、船舶用レーダー(DRSシリーズ)やAISセンサー、サテライトコンパスなど各種機器を接続して一元活用できる拡張性の高さが特徴です。
▲RezBoost™ 魚探映像例の比較 (左:off、右:on)
新たな信号処理技術 RezBoost™ 搭載でシャープな魚探映像を実現
◆また、デジタル魚群探知機能には、当社の汎用的な送受波器でも高分解能な映像表現を実現する、当社独自の信号処理技術 RezBoost™ (レゾ・ブースト)を新たに搭載しました。従来のデジタル魚探映像と比べて魚影が鮮明に表現できるため、底付魚や瀬付魚の探知に威力を発揮します。RezBoost™ は、当社が今後開発するプレジャーボート向けの魚群探知機に標準搭載する予定です。
ユーザーインターフェイスを一新、計器類の表示も思いのままに
◆筐体は、上位機種と同様に、スタイリッシュなフルグラススクリーンを採用する一方、電源ボタンなどの物理キーを廃したシンプルな筐体デザインを実現しました。このため、機器設定や表示変更などのあらゆる操作を画面上でスムーズに行うことができるように、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)を一新し、ユーザーの視認性と操作性を向上させています。たとえば今回採用した計器画面は、ユーザーが思うままに表示させることが可能です。計器データ・表示色・表示位置を自由に変更できるほか、当社製オートパイロットの接続表示など、柔軟性の高い設定ができるようになっています。
◆また、上位機種で好評を博している無線LAN機能を活用した気象情報のダウンロード表示や、スマートフォンやタブレット端末による遠隔表示、遠隔操作も可能です(ビューワー・アプリは、アンドロイド端末とiOS端末向けに提供します。コントローラー・アプリは、発売当初はアンドロイド端末向けのみですが、iOS端末向けも2015年内に提供予定です)。
製品概要
- 型式:TZTL12F/TZTL15F
- 表示器:12.1型ワイドカラーTFT液晶/15.6型ワイドカラーTFT液晶
- 解像度:1280×800ドット(WXGA)/1366×768ドット(FWXGA)
- 輝度:1300カンデラ/1100カンデラ
- 発売時期:2015年6月(日本国内)
- 価格:オープン
- 販売目標:年間1万台(輸出含む)
- フルノ製品情報サイトでの本製品紹介ページ:http://www.navnet.com/
▲計器画面 (マルチタッチ操作でレイアウト変更もスムーズに)
本製品に関するお問い合わせ先
古野電気株式会社 舶用機器事業部 国内営業部
TEL:0798-63-1085