古野電気株式会社
代表取締役社長　古野　幸男

新年、明けましておめでとうございます。

世界経済は、昨年後半から減速していますが、各種経済予測によりますと、今年後半には回復に向かう、との見解が示されています。日本においては、今年はいよいよ東京オリンピックが開催されます。また、5年後の2025年には万博も控えており、景気は底堅いものがあると考えています。

このような状況の中、海事分野では中国、韓国をはじめ日本でも、造船大手間での提携や合併が相次ぎまし た。世界の海上荷動き量は漸増しているものの、船腹需給バランスの改善は依然として遅れており、海運・造船市況の本格的な回復にはまだまだ時間を要すると考えられます。一方で、造船建造ブーム期に建造された船舶が船齢10年前後となり、各種装備機器の換装時期を迎えております。また、自律航行船をはじめとする将来を見据えた研究開発への取り組みが本格化し、一部では実用化の段階に入っており、明るい兆しもみえてきました。

当社におきましては、2030年までの目指すべき姿を示したビジョンを実現する第一フェーズとして、「体質改善による企業力強化」に取り組みます。
将来に向けての成長のタネを育てるためにも、まずは無駄を削いで足腰を鍛え、盤石な企業基盤の醸成に努めてまいります。
当社の経営理念である「会社存立の原点は社会の役に立つことである」、「経営は創造である」、「社員の幸福は会社の発展と共にある」の原点に立ち返り、ビジョンの実現を着実に進める第一歩にしたいと思います。お客様のご要望に真摯に向き合いつつ、「安全安心」・「環境」・「快適さ」への配慮を考え、お客様目線のソリューションの提供に尽力いたします。

今年も皆様の一層のご指導、ご鞭撻をお願いして、新年の挨拶とさせていただきます。