古野電気株式会社 舶用機器事業部
平素より弊社製品をご愛⽤いただき、厚く御礼申し上げます。
この度、弊社製サテライトコンパスを使用して自動操舵をお使いいただく際、サテライトコンパスの状態によって意図しない方向に転舵し、特に狭水路等では衝突など重大な事故に至る可能性があることが判明いたしました。お使いのお客さまにおかれましては、以下の点にご注意いただき機器をお取り扱いいただきますようお願い申し上げます。
型式
(サテライトコンパス)
SCX-20 / SCX-21 / SC-30 / SC-33 / SC-50 / SC-70 / SC-110 / SC-130
(自動操舵装置)
NAVpilot-300 / NAVpilot-500 / NAVpilot-511 / NAVpilot-520 / NAVpilot-611
NAVpilot-700 / NAVpilot-711 / NAVpilot-711C / NAVpilot-720
お取り扱い上の注意
自動操舵装置に入力されているサテライトコンパスからの船首方位情報は、機器の電源投入直後において実際の船首方位と異なる場合があります。実際の船首方位に一致していない状態で自動操舵をご利用いただくと、意図しない方向に転舵する可能性があります。
安全にご利用いただくため、『船の進行方向』(※)と自動操舵装置の操作部に表示されている船首方位が一致していることを必ず確認した上で、自動操舵を開始するようお願いいたします。
また、サテライトコンパスが遮蔽物や衛星位置により衛星からの信号を受信できない状態から復帰する際にも、実際の船首方位と異なる場合があります。サテライトコンパスが衛星からの信号を受信できなくなると、自動操舵装置の操作部に船首方位情報がない旨のメッセージまたは船首方位情報の入力を促すメッセージが表示されます。このメッセージが表示された場合は、直ちに自動操舵を解除してください。
自動操舵を再開する場合は、『船の進行方向』(※)と自動操舵装置の操作部に表示されている船首方位が一致していることを必ず確認した上で、自動操舵を開始するようお願いいたします。
自動操舵中は万が一意図しない方向に転舵した場合等に衝突の危険があることから、狭水路や頻繁にコース変更が必要な場所等での自動操舵のご利用を禁止しています。必ずお守りいただきたい事項を取扱説明書の『安全にお使いいただくために』に記載していますので、遵守いただきますようお願いいたします。
他社製の自動操舵装置における、船首方位の表示方法やサテライトコンパスからの船首方位情報がない状態の時に求められる操作につきましては、必ずご購入された販売店様にご確認ください。
※船の進行方向は『マグネットコンパスなどの航海計器』や『山立て』、『周りの風景』などによってご確認をお願いいたします。
自動操舵装置(型式別)の操作部に表示される船首方位情報(赤枠)
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●NAVpilot-300
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●NAVpilot-711C
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●NAVpilot-500
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●NAVpilot-700
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●NAVpilot-511, NAVpilot-520, NAVpilot-611
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●NAVpilot-711, NAVpilot-720
お問い合わせ先
古野電気株式会社 舶用機器事業部
当社および販売会社の支店・営業所:https://www.furuno.co.jp/corporate/bases/domestic/#link03