古野電気株式会社 舶用機器事業部
平素より当社製品をご愛用いただき、厚く御礼申し上げます。
さて、船舶用GPS受信機およびGPS内蔵機器のうち、下記対象機器につきましては、2017年9月17日以降GPS時刻のロールオーバー問題により、不具合が生じる可能性があります。
お手数をおかけしますが、下記対象機種をお使いのお客さまで不具合が生じた場合は、以下の対応策を実施いただき、測位が改善されない場合は、担当営業または最寄りの支店・営業所へお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
1.対象機器
GPS受信機 GPSプロッタ GPSプロッタ魚探
GP-1800/F、GP-1800MK2、GP-188、GP-3000、GP-3050、GP-3100、GP-3100MK2、GP-3300、GP-500MK2、GP-70MK2、GP-8000、GP-8000MK2、PS-1000/S、PS-8000、PS-8000MK2、FRS-1000A/B/C、GP-1600/F、GP-1610C/CF、GP-1810/F、RS-1000A/C、GP-1650/D/DF/F、GP-1850/D/DF/F、GP-280、GP-380、GP-680、SC-60、SC-120、SC-55
インマルサットC船舶地球局設備
FELCOM 12/12-ALC
潮流計
CI-1000
2.発生する不具合と原因
GPSシステムは、私たちが日常使用している時刻とは異なる時刻で運用されており、「年月日の有効期限」が起点日から19.6年でリセットされるようになっています。
そのため、基準となる日から19.6年経過した時点で、GPS受信機/航法装置の機器内部の時刻がリセットされ、日付の誤表示/誤出力、あるいは測位動作が不安定になる現象が発生します。この現象を「GPS時刻のロールオーバー問題」と呼んでいます。
3.対応策
- GPS時刻のロールオーバーは、日付が正常に表示されないという問題であり、日付表示を必要としない機器の場合は、そのままご使用になれます。万一動作が不安定になった場合は、お持ちの機種メニュー操作より、「コールドスタート」を実施いただくことで、測位動作は正常に復帰します。(日付データは正常には戻りません)
- 「コールドスタート」を実施しても正常に測位しない場合は、GPS時刻のロールオーバーによる不具合ではなく、故障が発生している恐れがあります。その際には、誠に恐れ入りますが、担当営業もしくは最寄りの支店・営業所へお問い合わせ下さい。
- 対象機器において日付データを正常に戻したい場合は、機器内部のGPS受信部の交換が必要となります。(有償) なお、機種によってはGPS受信部の交換ができないものもございます。
<ご注意>
下記いずれかの機器にGPS受信機を接続している場合は、日付情報を利用しているため、対策が必要です。
- GMDSS 機器に接続している場合(インマルサットC 内蔵GPS 受信機含む)
- 船舶安全警報システム(SSAS)に接続している場合
- VMS など船舶管理システムに接続している場合
- ECDIS などでルート表示を行っている機器に接続している場合
- VDR に接続している場合
- AIS に接続している場合
- その他 GPS からの日付情報を利用している機器に接続している場合
誠に恐れ入りますが、ご不明な点等ございましたら、担当営業もしくは最寄りの支店・営業所へお問い合わせ下さい。
お問い合わせ先
古野電気株式会社 舶用機器事業部
当社支店・営業所:http://www.furuno.co.jp/corporate/bases/domestic/