人材育成の考え方
フルノでは、人材育成・能力開発を経営とは別個の独立した分野としてとらえるのではなく、「経営は人そのものである」という考えを基本におき、経営戦略のひとつとして位置付けています。その実現のために能力の発展状況に応じて、必要となる知識・スキルが段階的・計画的に修得できるような教育体系をとっています。
人材育成のしくみ
フルノでは、教育制度の他に、社員のキャリア意識を高めそれに向けて能力向上を図れるよう「評価・処遇」「配置」「育成」を結びつけ、体系的・継続的な人材育成を目指しています。
個々人の自主性を尊重した「目標管理制度」、その目標の達成度合いや、日々の勤務態度を公正に評価する「考課制度」と、成果に応える「給与制度」、一人ひとりの社員の将来を見据えた「ジョブ・ローテーション」など、これらの種々の人事制度を効果的に運用し、社員一人ひとりのキャリア開発につなげていくことで、社員成長に向けた支援を行っています。
従業員の能力向上
日々環境が変化する社会においては、企業はもちろん、従業員一人ひとりも変化に適応していくことが求められています。
古野電気では、企業の付加価値を生み出す源泉は、現場で働く社員であると考えていることから、最前の人材育成の場である日常の現場では、創造的な業務から定型的な業務まで、OJT(On the Job Training)を通じて、自律型人材(自ら主体的に考え行動する人)育成に取り組んでいます。また、各種階層別研修などのOff-JT(Off the Job Training)によって、個々のキャリア開発やマネジメント能力の向上を図っています。
研究・開発技術力向上
当社の人材育成は、OJTを基本としていますが、研究・開発職では、「高度な新規技術の創出」や「高度な専門知識と創造性を駆使した開発」が求められていることから、OJTだけではカバーしきれない知識やスキルを身につけるために、2005年から年間計画に基づいた「技術教育」を開始し、OJTとOff-JTの両面から研究・開発職社員の技術力向上をサポートしています。
また、新規技術の獲得、コア技術の強化、研究開発のスピードアップなどを目的に、数多くの大学・研究機関との産学連携型共同研究にも取り組んでいます。
古野電気では社内の教育だけでなく、大学や研究機関などとの共同研究・共同開発も、技術者教育の場と位置づけ、積極的に推進しています。
配置・ローテーション
当社では、キャリア形成の観点と社員の意欲向上・活性化を目的に、異動希望や会社への提言を年に1度申告する「自己申告制度」を実施し、社員が最大限のポテンシャルを発揮できるための機会を設けています。また、複数の仕事を経験することによる幅広い視野の獲得と新たな能力向上の機会として、若年者を対象に「ジョブ・ローテーション」を定期的に実施しています。
その他にも、人材ニーズ対応を目的に、本人の希望と公募先部署によるニーズが合えば、異動が実現する「社内公募制度」を設けています。
自己啓発支援
社員個人が自己啓発を行い、自ら能力の向上を図る社員に対して、費用の支援を行っています。
当社では、社員一人ひとりによる自律したキャリア開発支援の一環として、幅広い分野において通信教育の受講推奨や資格取得支援などを行っています。